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22 2025 / 01
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17 2008 / 03
今月号の表紙。
←公式サイトへ。
大学入学直半年後くらいに、当時隔月だったこの雑誌を書店で読んで、ピンと来た。
「ああ学生っぽい」
「大学生っぽい」「すごく大学生っぽい」「特に私立文系っぽい」
「都心からちょっと離れたところにある私立文系の大学生が暇潰しに購読するのにこれ以上適した雑誌があるものだろうか」
「むしろそれ以外の購買層って想像つかないんすけど。ピンポイントで俺みたいなの狙ってるとしか思えないんだけど」
「世界をまたにかける実業家とかが買うとは思えんし」
簡単に説明すると、国際ニュースのセレクトショップというキャッチにある通り、各国の新聞社や通信社、出版社と提携して、毎日紙面やテレビを賑わす世界中のニュースから、ここの編集部が「面白そうな」ものや「変わった」話題、「hot」なネタをピックアップして掲載する、という、ニュースのつまみ食い的な雑誌である。
今月号の場合。
冒頭に「世界一の金産出国は?」というクイズが。
ページをめくると、靖国神社をテーマにしたドキュメンタリーがリ・インという中国人監督によって制作されたとか、4月12日から東京・大阪で公開されるとか。「話題の人々」では、ホメイニ師の孫とか、インドネシア版「24の瞳」といわれる作品の著者とか、無事出産を果たしたHIVキャリアの人なんかが紹介される。特集の「Fashion confidential」では中東のブランド店誘致合戦が興味を引いた。「ノーベル賞作家の書斎を訪ねる」には大江健三郎が出てる。これまた特集「バグダッドの日常」について表紙に「自爆テロだけじゃない」そりゃそうでしょうなんだよその文句は、とは思ったが、内容は結構良かった。イラクの国会は国旗変更の議論に結構な時間を割いたんだそうな。
……まあそんな感じの雑誌です。文章の量はかなり少なく、本当に話題の入り口だけ、ニュースの全様をさらっと紹介するものばかりで、特に突っ込んだ論評は無いのだけれど、それがこの本の良さだと思う。
フランスの同名誌からヒントを得たんだそうで、ちょっと出典元の提携誌がリベラル寄りな気もするけど、文化相対主義に則ってやるのが正しいタイプの本なので、たとえば書かれていることと記事の引用元、国籍を比較したりとか、読み手が色々想像を膨らましたり、ネットで詳しく調べたりする為の入り口として最適なんじゃないかと。そういう意味では、ネット社会に対応した紙媒体情報の、ひとつの形態ではあるかもね。
何より、読書中の、ありとあらゆるカテゴリー的な、そして地理的空間的なトリップ感覚が楽しい。
「世界が見たNIPPON」では、毎号海外メディアにおける日本関連の記事を載せていて、その手の「日本はどう捉えられているの」話が好きな人にはたまらんと思う。かくいう自分もその一人である。
あと森巣博のコラムは正直ちょっと好きになれないが、元外務省官僚の佐藤優氏や、評論家の山形浩生氏の連載が読めるのは嬉しい。
カンダハルの石鹸売りはレイチェル・ゾーの夢を見るか。
おススメの雑誌です。
特に、ヒマな私立文系学生の皆さんに。
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