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twitterとUstream,そしてNishikawaさんのおかげで、日本初のiPadDJ実演生中継をリアルタイムで観賞できました。ますます欲しくなった。

しかし、ここ数日はiPadアイパッドと連呼しすぎました。インカメラ付きの後継機が早々に発表でもされない限り、遅くとも半年以内には買うつもりなので、現物を手にするまで動向を静観させていただきます。

これ載せたらね。

読み返すと本当に妄想じみたところもあるが。
SlateやjoojooやCourierも出る事だし、タブレットコンピュータと電子書籍のコンビは本気で世界を変えるんでしょう、例のごとく。

・iPadを世に送り出す事でジョブズが思い描くヤバい未来について

ヤバいよ。

新聞雑誌書籍等読み物や勉強や音楽映画鑑賞やメールやネットや電話や仕事、文字と言語、聴覚視覚情報を扱うほとんどの生産と消費、それらはすべて、個人ごとにメーカーは異なっても、同じタイプの端末の上で行われる。ケータイ族、パソコン族とは一時流行った呼び名だけれど、両者の垣根を埋めるものが登場した事で、両者とも一部の人以外には不要なものとなった。iPadが開拓したポータブルタブレットコンピュータは、誰もが普段、カバンではなく単にそれを持ち歩くだけ、という社会を実現してしまう。

ネックホルダー型や腕時計型、片耳掛けの小型インカムといった目につかないマイクと、長らく使われてきたヘッドフォン、イヤフォンが親機とBluetoothで無線交信しながら、電話や、音声入力による文書読み上げ命令、メール作成に対応。親機をケースから取り出せば、それだけで仕事も勉強も娯楽も人とのコミュニケーションも始められる。ヘヴィなインターネットユーザーによる既存メディア(特に新聞とテレビ)への攻撃は昔と比べても一向に収まる様子はないが、それら批判はほぼリアルタイムで当局に反映される。なぜなら、テレビはネットを介した多チャンネルライブラリ型放送と、それに伴う広告料+ペイパービュー視聴料が主要な収入源となり、新聞は電子版による収入が、紙媒体のそれを上回っているためだ。

データを入れたメモリやディスクを単体で持ち歩く者は殆ど居ない、なぜなら移す先などそもそも無いからだ。家の中でもデバイスは携行されて、大型ディスプレイとハイパフォーマンスなマシンは(ミドルアッパークラス以上の)家庭内の娯楽室か作業室に閉じ込められて、時々思い出されたように利用されるだけになってしまう。

テレビ放送を含む動画観賞は一人でも複数人でも場所を選ばず可能な書籍サイズのディスプレイが主流となり、ペットボトルホルダー付きだったり、Luis Vuittonなんかのロゴ入りケースが売られ、肩かけかベルト掛けかポーチ式か、はたまた片手で抱えるだけか、というファッション論争が起こる事態。あらゆる施設のあらゆるテーブルにはそれらデバイスの充電器とスタンドが備えられはじめている。

そして、人々は容易には財布とその中身を携行しなくなり、お金の現物は滅多に見なくなる。動画音楽画像文章コンテンツはもちろん、飲食店へのオーダー、劇場や展示施設のチケット購入、車のレンタル、購入、シェアと利用予約、タクシーや航空機、ホテルの予約、果ては不動産やら株やらの商取引、確定申告や投票に至るまで、居場所を問わずに、しかも事前に必要な情報をきっちり引用、参照しながら可能となる。

~ここより下本格的妄想~



それから、先進国を中心に、大幅に失業者と低所得者が増えます。
出版、印刷、流通、小売り業者の収益が右肩下がりに減り続けたのを皮切りとして……

かつて言われた総表現社会が実現しはじめるが、それで飯を食っていけるのは、倍々ゲーム的に激化し、史上かつてないほど厳しい競争に勝ち残った、真に才能のあるごく一部の人間だけで、既存の表現者、教育者、管理職、翻訳家、等々、文系を中心に次々と職を失っていく。理系分野でも、あらゆる研究結果がデータベース化され、それらを基にした開発過程には、工業製品のパーツからシステムのソースコードまで分野を問わずに、熾烈な競争が待ち構える。なにしろ誰でも開発に参加して社会のクオリティアップに貢献できるのだ。専門的なノウハウ、データベースには常時アクセス可能であり、それを学ぶ時間さえあれば、誰もがエンジニアになれるのだ。後は出来る限り自分の時間を切り売りしてくれる人間を捜すだけで、企業にとってはこの上なく好都合に開発を進められるという状態。それまで人間が行ってきた工程が機械化される速度は急加速し、ブルーカラー層の半分以上がこれまた失業。かつての携帯電話会社や、通信事業を独占する企業群と、膨大なユーザーアカウントのみならずソフトウェア、デバイス製造からデジタル流通手段までを牛耳る、AppleやGoogleをはじめとする新興電子産業の面々が、そして結局はそれら企業の株主が、信じられないほどの富を吸い上げ続ける。才能を買われた情報発信者も表現者も技術者も、すべてが¥0の時代には決して戻りたがらないために、これらの企業が提供する囲い込みの枠から出ようとはせず、多額のロイヤリティ、中間マージンを抜かれても文句ひとつ言わない。そして体制はさらに強化される。技術革新のスピードは急激に加速し、それに伴って人手=人材は急速に不要なものとなっていく。健全な民主主義国家間ではこれに反発する国民によって次第に福祉国家的な政策が歓迎され始め、非民主的国家間ではカネの力で権力と企業との癒着が進み続ける。両者の間に亀裂が入り、結果……


・シナリオA 大惨事世界大戦そして破滅。文明の終わり。



・シナリオB 融和と回復

国家間の諍いは企業連合をスケープゴートとして叩く事で収束。独占禁止法の適用等政治的圧力を国際的に受けた事によって企業群の富はかなりの割合が国家に還元される。都市鉱山の再開発と量産効果、技術革新の結果低価格化が限界まで進み、ベーシックインカムのような最低限度の所得保障の内訳に、ポータブルタブレットコンピュータの支給、貸与、シェアも含まれ始める。それに伴い、通信技術を使った、“ミニマムな雇用”が大量に生まれる。例えば目的地が近い人を捜し車に同乗させてもらう事で対価を支払ったり、自分の要求と近いトピックを調査している人間に自分用のデータをついでに頼んだり、料理のスキルがそこそこにあって手の空いている人間に夕食を作らせたり、購入した家具を運ばせたり、留守中ガードマンを頼んだり、ついでにペットの餌やり、散歩、遊び相手、果ては家の掃除、肩を揉んでくれ、誰もルールを知らないようなスポーツの相手をしてくれ、話し相手になって、キスして頂戴、付き合ってくれ、といったものまで、機械で代替可能だがその場合即時性を伴わない、最小限度で小口の、複数の雑務を複合した雇用が増加し始める。人間を相手にする事が大きな付加価値を生み、もはや殆どデータと数字の組み合わせだけになったカネの力で、かつてあった社会が復権する。この頃になって初めて、貨幣経済の発生というのは一種の情報革命だったのだと大多数の人間が気付き始める。誰もが誰もに奉仕し、尽くす。それはデータ上たしかに経済活動を伴うものだが、その計算は大部分コンピュータに任せ、人々は他人の為に動き、考え始める。創作は、自己を表現する手段ではなく、他者を理解するための捜索となる。生活空間を彩る家具を、都市や自然の景観を、コミュニケーションと娯楽の為のヴァーチャル空間の在り方を、食や性、睡眠中に見る夢といった生理現象や欲望までをも、デジタルデバイス上で誰もが誰かの為にヴァーチャルに試作、デザインし、本人を喜ばせられるかを競い合い、それを果たした事物は実体と質量を伴った形で生産された。それはかつて熾烈を極めたような総合的かつ普遍的な優劣を争う競争ではなく、個人と個人の理解の過程だった。他者の存在を認めない限り人間は人間でいられず、無数の個体から普遍性をあぶりだす事は野蛮に他ならないと誰もが知った。個人と個人との関係というひとつの点、その点と個人との関係という点、関係という点と、また別の関係という点が関わる時に生まれる点。関係とはヒトの個体を単につなぐだけの線ではなく、個体と個体が関わった時に生まれる、関係という名の点であり、それこそが文字通り一つの人間そのもので、人間の数はヒトの個体数をはるかに上回るのだと、ようやく人類は気付き始める。


……いかがでしたでしょうか。

いやね、半分はiPadネタに便乗して短編SFを書かせてもらっただけです、本当。

“貨幣経済の発達は一種の情報革命であり、価値の数値化、事物の数量化という、人類が言語の獲得以後に経験する第二の情報化”
“人間の数は、人間という漢語表現の本質に則れば、ヒトの個体数をはるかに上回る”

これらの言葉はかねてからの持論というか、信念というか、訓示というか、自分のアイデンティティを構成する哲学の一部でして。
まあ、“ツァラトゥストラ”“存在と時間”はもちろん、“死に至る病”やら“象徴交換と死”やら、“資本論”やらベタでメジャーな書物に色々影響されてるのは確かだが、しかし、目下鋭意執筆中の小説の裏ネタであり世界観の一部なんだよね。

「アダム・グレーの揚子(仮)」つう最近決めたタイトルに収まる予定です。

この作品、今年中には書き上げる、完成品に見えそうなタイミングで切り上げるつもりで、まあそうなったら新人賞のひとつにでも結局出すのでしょうが、自分が満足する事、あわよくば知人友人の評価を得られる事が結局一番の目標でして。

ネットに公開する気はない。不特定多数のみなさんにタダで読んでいただくのはいただけない。なぜならそこでまた、電子書籍ネタと絡んでくるわけです。出版のハードルが大幅に下がるのなら、自分でリスクを背負ってもいいかな、と。

そういった極めて個人的な理由から書籍の電子化には諸手を挙げて賛成します。

まあ、作品に費やした努力が半端でないから、それで生活して行こうなどとは思わないにせよ、職業作家なんて肩書きを着る気もないにせよ、ほんのちょっとは報われて、メシを口に運ぶハシの先っちょにでもなりゃいいかな、と漠然と思うわけです。

そう、若者ばかりのはずの周囲からも最近とんと聞かれなくなった、夢の話です。


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無題
iPadはすばらしい、
そして
このシナリオBはもっとすばらしい。

さらにその下の、
yahagiさん自身が登場するシナリオCは
最高です。

最近は、夢の実感や行動のみならず、「質感」さえ、ふと遠のきはじめているを、これを読んで気づいたのでした。
Nishikawa 2010/04/07(Wed)01:30:45 編集
無題
ありがとう、励みになります。

iPadは素晴らしい。
たとえ未だ触っていなくても。
文明の発展というか展開のある意味で不可避な方向性を指し示していると思うのです。

回避不能な事態に慌てふためかず、むしろ好機として先手を打つ貪欲さを捨て去りたくはないんだよね。
夢って、それが夢である以上、形状や様態の同一性は、それが必ずしも貫かれている必要はないんじゃないかと思う今日この頃です。かつて思い描いていた夢も、それを微分する事によって、また別の、もっとシンプルで根源的な願いが浮き彫りになるのではないかと。
Yahagi 2010/04/12(Mon)01:07:05 編集
無題
ありがとう、励みになります。

iPadは素晴らしい。
たとえ未だ触っていなくても。
文明の発展というか展開のある意味で不可避な方向性を指し示していると思うのです。

回避不能な事態に慌てふためかず、むしろ好機として先手を打つ貪欲さを捨て去りたくはないんだよね。
夢って、それが夢である以上、形状や様態の同一性は、それが必ずしも貫かれている必要はないんじゃないかと思う今日この頃です。かつて思い描いていた夢も、それを微分する事によって、また別の、もっとシンプルで根源的な願いが浮き彫りになるのではないかと。
Yahagi 2010/04/12(Mon)01:36:47 編集
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