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10 2008 / 04

携帯からだと文字数制限にひっかかる。
ので結局それほど更新頻度は上がっていないんですが。

前々から書こうと思っていたものを、不器用にも、あえて綺麗にまとめずに、
書きたいだけ書きました。


jacket.jpg
title:神曲
artist:あさき
 label:konami







凄過ぎる。
何がって、人が歌っているのをただ聴いているだけでも、「ちょっと普通じゃねーな」と、先ず暗がりの中で画面に表示される歌詞に圧倒されるし。

カラオケで、よく音ゲー好きの友人が歌っていたアーティスト。
コナミからCDが出ていて、一般店舗での販売はされていないそうです。

この人、知らなかったのは、悔しいなあ。
音ゲーを全然やらなかったのが悔やまれる。
基本的にヘタだからなんだけど。

多用されるやまとことばに当て字される漢字の山、というのは椎名林檎っぽい。
「Dir en grayプラス四人囃子だなあ」と、自分勝手に説明するならばそんな音楽性で、ちゃんと聴けば殆どの曲はABメロの後にサビがくる、というJ-popの基本構造に忠実なんだけど。

でもまあ、それとは別の文脈で美しいんです。
音楽としてのポップな「楽しさ」も鏤められていることにはいるんだけど、「ノリ」が全然無い。
音ゲー用の曲だったことが関係しているんだろうけど、これは、新しいよ、全然。全然ノれない(アップテンポの)音楽なんて。自分の耳は「ちょっとプログレっぽいかな」と反応してしまったが、そういうノリの無さともまた大分違うもので。

キメラ的に異なる音楽が繋ぎ合わされるのがプログレならば、あさきの場合、「咲いては散ってゆく」感じなんだと思った。
少しづつ異なる様々な、小花のようなフレーズが、盛り上がって、ブレイクしかけては、次へとバトンを渡せぬまま、霧散してはまた消えていく、そんな儚さが、独特の歌詞と相俟って。

それを「日本的」と表現してしまうと絶対語弊が生まれると思うのだけど。
「日本的」以外にどう言い繕えばいいものだろうか。

日本的というか日本人的な、繊細で、それゆえに抑圧されてしまうとすぐドロドロしがちな、複雑な感情の海とか、武家社会の鉄の掟の下に積もっているもの、村社会的な和の代償にされるものとか、そういう「本当は怖い日本昔話」な。桜の木の下の死体とか、そういうベタな話にも共有され、含まれている、社会の秩序の中で儚く散っていく人とか、人一人の中の隠された強い激情だとか、あえて語ろうとするとすごく安っぽくなってしまう、わけわからんもの。ジャパニーズGOTHIC?とかそういう感じの。

そういうダークな日本っぽさを、これを書いている俺自身は多分殆ど持っていませんが。
でも分かるんだ、やっぱり。

こんな激しいハードな曲なのに、’せつなさ’を見出してしまう。

この子の七つのお祝いに-YOUTUBE


春にしては冷たすぎる雨風で、桜がほとんど散っちゃったなあ。
春以外はどちらかというとパッとしない、黒々とした地味な樹だよね、桜って。

ソメイヨシノの名付け親は、藤野キメイさんという明治時代の植物学者らしい。
アパートのベランダから枝と葉ばかりになった樹を眺めていて、その人が自分の母方のご先祖だという話を、なぜか思い出した。
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