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51P1KAQSVBL._SS500_.jpg監督 / 黒沢清
出演 / オダギリジョー
浅野忠信
藤竜也
りょう








「夢の中で、未来はいつも明るかった」

もう一度観たいと思っても大学前のTSUTAYAには置いてないので、小田急線使ってようやく発見。

6年ぶりに鑑賞後、泣きそうになった。
「感動した」なんつー手垢まみれの言葉なぞ使いたくは無いのだが、心を揺り動かされる何かが確かにあった。

…これが思い出補正という奴でしょうか。


「アカルイミライ」というタイトルが完全に罠というか、引っかけなのだが、明るい映画じゃあない、少しも。

この作品、封切られたのが確か2001年なんだけれども。
小泉政権初期の頃は凄かった。何がって、日本終末論が。
失業率8パーセントとか。失われた十年とか。GDP成長率がずっとマイナスだとか。アルゼンチンがデフォールトで破産国家になって、日本もとうとう預金封鎖だのIMFだの大分騒いでいらっしゃいました。日本発の世界恐慌とか、色々言われておりました。

自分は当時16歳で、最初の高校を退学したばっかりの頃でした。
ベンジャミン・フルフォードに釣られていました。「日本経済が破綻したらIMFの存続そのものが危ういだろ!」と、2ちゃんねるで一人吠えておりました。IMFが何の略称かも知らずに。

あの頃は本当、未来が明るいとは到底思えなかった。
…いや、ちょっとニュアンスが違うかな。
例えアカルイとしても、それが肯定的に捉えられるものではない気がしていた。

現状、今現在での自分にとっての未来というのは、どうだろう、明るいとも暗いとも分からん。
そしてぶっちゃけ、それがベストだと思っている。先のことなんぞ分かるものかよ、というスタンスが重要なのだと。分からないからこそ、未来に投資するというか、何がしか備えておく努力のモチベーションになりえるので。当時、自分にはその事が全く分かっていなかった。

明るかろうが暗かろうが、つまり、良い大学出て企業の重役に上り詰めようが、日雇いのいわゆる「底辺」の暮らしを強いられようが、そのどちらにも価値があるとは思えなかった。女にモテて良妻を娶ろうが、一生独身だろうが、両者にそれほどの違いがあるものかと考えていた。要するに、なんていうんだろう、何かを得ようが、失おうが、すべてに1度きりの機会しかなくて、結局どっちの道へ進もうが、絶対に後戻りだけはできない、ならどっちもかわらねーよ、という、異常に切羽詰った感覚。

……いや、まだ16歳のボウヤなんで、シラケて何か悟ったような気になってるのは仕方が無い。黒い青春て奴です、未来なんて、明るかろうが暗かろうが、ただ磨り減っていくだけだと。あと、当時の社会状況も少なからず影響しているのだろう。
アカルイイミナイ。


だが今じゃ、「私にもそんな頃がありました」という程度の、昔話である。
これがリアルフューチャーである。カルイミライ。

この作品を手に取ったのは、何となくパッケージの水槽とクラゲに引かれたから。
あと、カタカナで「アカルイミライ」という、どこか皮肉交じりのタイトルに、
一種スノビズムのようなものを感じたからだろうと思う。そう記憶している。

ちなみにこれを書いたのはネット復帰前なので中々つづきが書きづらい。
本編の感想は次回にでも。
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