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某制度始まりましたね。
某制度で分からない奴はもうちょっと政治に関心を持たないと社会に捨てられるぞコラ。

……で、鑑賞直後の一時期、その某制度について耳にするたび思い出していたのがこの映画です。三谷映画は全部見たけどここでネタにするのは初めてか。このタイトル、確か何かのパロディだったように記憶しているんだけど、それが何かはもはや忘れ去った。

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プロットが素晴らしいというか、プロットをそのまんまセリフとして語っちゃっているというか、役者のギャラさえ払えれば自主制作映画と殆ど変らないかむしろ安いぐらいのコストで撮れそうなのが凄い。何しろ全編にわたって殆ど一部屋のなかで話が展開するのだから。だって原作が舞台劇だし。

いわゆる室内劇として理想的なのは緊張感を持続させる事だけど、他人の人生に関わる討論の場に作りすぎというぐらい濃いキャラクターが12人も居るのは美味しいシチュエーションで、これで面白くならないはずないんだけどね。「きっとあなたもどこかにいる」だったか、そんなコピーをDVD版のCFで見かけた。そういう、観客が登場人物の誰かに肩入れ出来る巧妙な構造を持った作品て近年あまり見ない。
俺が一番感情移入できたのはトヨエツと村松克己かなあ。



結局被告人の女は有罪だったのか否か。
勿論法制度上は無罪で終ってしまうんだけど、ライターの意図として意図的に殺人を犯したことになっていたのか否かという疑問。

一番最初に無罪に反対したのは相島一之役の陪審員一人だけで、しかもその理由が物凄く個人的な恨みに基づく事が最後に判明する。だったらそれまでの議論は全部時間の無駄じゃん、という冗談のような結末だけれども、仮に故意だったとして眺めてみると面白いのは、豊川悦司演じる自称弁護士の役者が割って入ったところからなし崩し的に議論が収束して無罪が決定してしまう点。一見して整合性が取れているような理屈でも、大概の人は自分にとって都合のいい場所で思考停止して、それ以上吟味も微分もしないもんね。

それがタイトルの“優しい”の意味なんだけれど、最近の日本人てむしろ厳罰化の容認に走っているようにも思えるんで、この映画と逆パターンの思考停止がどこかで起こる事を危惧すべきではないでしょうか。刑罰って報復感情のためにあるわけじゃないのにね。
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